アメリカでの椎間板の修復・再生治療「ディスクシール治療(Discseel® Procedure)」の研修

2018年3月にアメリカ、テキサス・ジョイント&スパイン病院で、椎間板再生の治療を行っているケビン・パウザ医師の指導の下、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)では初となる国際研修が行われました。

アメリカ研修風景①
アメリカ研修風景②

MDケビン・パウザは、欧米並びに中東のセレブや王族の間で、椎間板の修復・再生において著名な医師です。近年、再生治療は日本でも注目され始めましたが、アメリカでは十数年前から研究と共に治療を行っています。その中には、かつて不可能と思われていた椎間板再生治療が現実のものとなりました。

世界では今でも脊椎椎間板ヘルニアを始めとした椎間板の病気が引き起こす腰痛、下肢痛(足の痛み)の治療手段は極めて限られています。保存治療も長期の通院が必要になります。また、手術では脊髄神経を圧迫している椎間板を除去することや安定性を失った椎間板を金具で固定することが一般的ですが、どちらの治療法でも椎間板変性や変形性脊椎症の予防をすることはできません。

アメリカ研修風景③
アメリカ研修風景④

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)は、腰痛で苦しんでいる患者様に日常生活を取り戻すことが期待できます。ディスクシール治療(Discseel® Procedure)の優れた所は、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症などに対してメスを入れずに治療ができることです。ディスクシール治療(Discseel® Procedure)は、椎間板の線維輪の亀裂を密封して、椎間板を修復・再生させることができるため、椎間板変性の根本的な治療が可能です。そのため、脊椎固定術等の外科的手術に代わる治療ともいえます。また、一般的に治療が難しいと考えられる、FBSS「脊椎手術後疼痛症候群」(脊椎の外科的手術の後に症状の改善がみられない場合や悪化してしまった場合の症状)をディスクシール治療(Discseel® Procedure)により効果的に緩和させる事が可能となりました。研修中、椎間板変性が原因となる腰痛疾患の診断、治療、再発予防、患者の管理など、ケビン・パウザ医師とチームのメンバーが長年にわたって蓄積した経験とノウハウを詳細に聞くことが出来ました。

アメリカ研修風景⑤
アメリカ研修風景⑥

NLC野中腰痛クリニックによる腰部脊柱管狭窄症の治療実績

腰部脊柱管狭窄症の治療実績をご紹介します。中高年以上の患者さまが多く、治療中のご様子までご覧いただけます。当院の腰部脊柱管狭窄症の治療実績はこちらをご覧ください。
NLC野中腰痛クリニックの日帰り腰痛治療の実績は、6,358件(集計期間:2018年6月~2024年10月)

この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任