最新腰痛情報/ 院長ブログ

だまされない!日帰り治療法の選択!

目次

はじめに

患者様から「PLDD(レーザー治療)、オゾン治療、セルゲル治療、ディスクシール治療……何が違うの?」という質問を受けます。YouTubeでも説明していますが、今日は治療選択の分類を説明しようと思います。

Pfirrmann分類

MRI検査の椎間板の状態でおおむね治療法は分類されています。

MRI

黄色い矢印が椎間板です。

Pfirrmann分類

GradeⅠ-Ⅲ

椎間板のダメージが軽い(年齢的には30歳までがほとんど)、PLDD(レーザー治療)、セルゲル法(ディスコゲル治療)、PODT(オゾン治療)

GradeⅣ-Ⅴ

年椎間板のダメージが重い(年齢的には40歳以上がほとんど)、ディスクシール治療、DRT(椎間板再生治療)

注意

【GradeⅠ-Ⅲ】にディスクシール治療やDRT(椎間板再生治療)は禁忌
【GradeⅣ-Ⅴ】にPLDD(レーザー治療)、セルゲル法、PODT(オゾン治療)は禁忌

まとめ

腰痛患者様なら自分のMRI検査を見たことがあると思います。MRI検査結果は医療機関に依頼すればデータでもらえますので、自分で確認することができます。椎間板の形を見て、自分に適合する治療法を確認できると思います。適応外の治療を行うと病気が悪化することが多いので、ご自身でも確認した方が良いと思います。

参考文献

Novel Magnetic Resonance Imaging Tools for the Diagnosis of Degenerative Disc Disease: A Narrative Review

院長の忠告

他院で日帰り腰痛治療を受けた患者様から、しばしば相談を受けます。その相談内容は「適応外の治療を受けて悪化した場合どうしたらいいのか?」ということなのですが、適応外であったことの説明や悪化した原因については説明できます。しかし、「今後どのように対処したらよいのか?」ということに関しては、適応外治療をした場合の統計データがないため説明ができません。結局「保健所に相談するしかない」とご説明いたしました。ちゃんと適応を考えて治療しないといずれ大変なことになると思います。

ヘルメット子ちゃん:怒り

この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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