概略
椎間板ヘルニアによる痛みで寝れない場合、まずは腰に負担をかけない寝姿勢を見つけることが重要です。仰向けで膝下にクッションを置いたり、横向きで膝を曲げてクッションを挟んだりする姿勢が効果的です。また寝具の選び方にも注意が必要で、適切なマットレスと枕を使用することで痛みの軽減が期待でき、睡眠前のリラックス方法や適度な運動も効果的です。是非色々試してみてください。
激痛で眠れない場合のおすすめの寝姿勢は?
- 横向けに寝る
- 横向けで膝と膝の間にクッションを挟む
- 横向けで抱き枕を抱える
横向けで寝ていると椎間板(腰骨の間にあるクッション)の負担が減ると言われています。まずは横向けで寝ることにチャレンジしてください。それでもまだ激痛が治まらない方は、クッションを足に挟むか抱き枕を抱えてみてください。
腰の安定性が増して、痛みが和らぎます。腰が痛くて眠れない、足が痛くて眠れない椎間板ヘルニアの方は是非お試しください。
眠れない場合の応急手当方法は?
- 腹式呼吸を行いリラックスする
- 眠る前にストレッチ・マッサージを行う
痛みを強く感じたときは、腹式呼吸(鼻から吸って口からゆっくり吐く)を数回繰り返します。痛みに過敏になっている体をリラックスさせる効果があります。
また、痛くなって眠れなくなる前に予防することも大切です。ご自身が気持ち良いと思うストレッチを就寝前に行うことをおすすめします。ストレッチが苦手な方は、優しくさするように筋肉を撫でてあげてください。それだけでも体はリラックスします。
まとめ
椎間板ヘルニアは症状が重くなると腰の痛みだけでなく、お尻や足に痛みやしびれが出ます。また、激痛により眠れない場合もあります。椎間板ヘルニアの痛みで寝れない場合、適切な対策を講じることが重要です。まずは腰に負担をかけない寝姿勢を見つけましょう。仰向けで膝下にクッションを置く、または横向きで膝を曲げてクッションを挟む姿勢が効果的です。また、適切なマットレスと枕の使用も痛みの軽減に役立ちます。睡眠前のリラックス方法や適度な運動も痛みを和らげ、快適な睡眠をサポートします。専門医のアドバイスを受けながら、これらの対策を試みてください。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。