脊柱管狭窄症とは

背骨の中にある神経の通り道が狭くなった状態を脊柱管狭窄症と言います。
神経の通り道を「脊柱管(せきちゅうかん)」といいます。
背骨(腰椎)の間には椎間板と呼ばれるクッション機能を果たす部分があり、この椎間板が変形したり、容量が少なくなると椎間板が後ろの神経を圧迫したり、骨の棘ができて神経を圧迫するため疼痛が起こります。

脊柱管狭窄症のタイプ別の症状

脊柱管狭窄症には①神経根型、②馬尾型、③混合型(神経根型と馬尾型のミックス)の3タイプがあります。
神経を圧迫するため腰以外にも足・お尻などに痛みやしびれが現れます。
長時間歩行することが困難になる間欠性跛行(かんけつせいはこう)や、起き上がるときが辛い、背筋を伸ばすと腰に痛みがでるといった症状がみられます。


脊柱管狭窄症の方がやってはいけない行動・体勢

脊柱管狭窄症の場合、腰を反らすような動きや、重い物を持ち上げたり運んだりする動きは腰に負担をかけてしまいます。
そのため当院では「体を丸める姿勢」をご提案しています。
体を丸めることで腰への負担が少ない体勢でトレーニングすることをおすすめしています。

無理な運動

過度な運動や、無理な体勢での運動は控えるようにしましょう。
特に外科手術後は腰椎が安定していなかったり、筋力低下も考えられるためいきなり過度な運動はせず、様子を見ながら少しづつ運動量を増やすようにしてください。
腰を反らすような動きとして例えば「コブラのポーズ」「弓のポーズ」など腰に負担がかかる動きは控えましょう。


脊柱管狭窄症の方がやってもいい運動

痛みが強くでない程度で毎日ウォーキングを続けることが大切です。
歩くことで足の筋力、腰の強化を高めて、筋力を維持していく運動ができるからです。
また、腰に負担がかかりにくい方法としてプール歩行があります。水の抵抗があるため運動を行う際の負荷がかかり、鍛えたい部分を動かすことで効果的なトレーニングができます。
また、脊柱管狭窄症の症状が出ていても自転車に乗れる方は体を丸める姿勢ができるエアロバイクも効果的です。

ヨガのポーズ

身体の柔軟性を上げるためにヨガのストレッチを取り入れることもあります。
当院では「猫のポーズ」が脊柱管狭窄症の方にとってストレスのかかりにくい姿勢ですので運動方法の一つとしてご案内しております。

ストレッチ方法

  1. 床に両手を肩の真下にして下ろし、両ひざを床につき四つん這いの姿勢を取ります。
  2. おへそを見るようにして体を丸めます。

脊柱管狭窄症が悪化した場合

脊柱管狭窄症が悪化した場合は、まず主治医に相談するようにしましょう。
MRI・レントゲン画像から腰の状態を確認した上で、どこに症状が現れるのか、どのような症状なのかによって治療方法も異なります。
また、排尿障害や歩行困難な症状が出る場合には手術も検討されます。


まとめ

脊柱管狭窄症は特に中高年に多い病気です。
脊柱管狭窄症からすべり症等に進行していく可能性があるため、脊柱管狭窄症の診断を受けたらまずは医師とよく相談し治療方法を考えるようにしましよう。
また、症状が進行しないようにするには筋力アップや正しい姿勢での生活を心がけることも大切です。

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:3,867件
(平均76件/月・2018年6月~2022年8月まで)


脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。