治療症例/ 院長ブログ

難易度が高くとも(90代女性)

患者様の情報

90代 女性

疾患・症状

患者様の状態

脊柱管狭窄症で長時間歩く事が出来ない状態ですが、年齢的に外科的手術はリスクが高い為に当院を受診されました。


検査

MRI

第3腰椎から第5腰椎にかけて椎間板が潰れており、脊柱管狭窄症も合併しています。


施術内容

ディスクシール治療

椎間板が高度に潰れており、一般的には内服薬とリハビリなどの保存的治療が第一選択と言われることが多いと思います。しかし、当院は腰痛治療専門として7,000症例以上を経験しており、治療可能であると判断致しました。

石灰化に伴い、潰れている椎間板にも治療用の管を挿入しております。硬度や形状の異なる治療用の管を複数用意しているため挿入する事が出来ました。

潰れた椎間板内にディスクシール治療を行っているところです。

治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真で左側が治療前、右側が治療後です。本日は難易度の高い症例でしたが、問題なく治療を行う事が出来ました。御高齢ではありますが、まだまだ人生を楽しんでいただくために頑張って頂きました。


院長の悲しみ

昨日は休診日でしたので、午前中に2時間ほど芝生の手入れを頑張っていたのですが、熊手で芝生のサッチを取り除いている時に腰痛が再発しました。幸い坐骨神経痛は併発せず、腰部の鈍痛のみで軽症でしたが、ひやりとしました。2時間の前屈姿勢で過度の負荷が腰にかかったようです。本日は腰痛も消失し診療しておりますが、1年前にDRT(椎間板再生治療)を受けていなかったら、長期間にわたり坐骨神経痛に悩まされていたと思います。何事もほどほどにしとかんとあきまへん。

ヘルメット子ちゃん:あきまへん

DRT法(椎間板再生治療)


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


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腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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