患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
仕事は退職されており、現在の生きがいは、ご友人と共に釣りとスキーをする事だそうです。(冬と春はスキー、夏と秋は釣り)ところが、今年3月に志賀高原でスキー中に坐骨神経痛が出現し動けなくなり、救急病院で脊柱管狭窄症と診断されて以降、内服治療を行うも改善がない状態が続いたため当院を受診されています。「人生の楽しみはこれからなのに悔しい!」と訴えられていました。
検査

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が潰れており、容量も50%以下まで低下しています。脊柱管狭窄症も伴っており、坐骨神経痛の原因と判断いたしました。
施術内容
ディスクシール治療
外科的手術は拒否されていましたので、ディスクシール治療をお勧めいたしました。
椎間板の損傷部分を検査しているところです。黒く映っている部分が損傷部分です。
ディスクシール治療を行っているところです。

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。治療直後から坐骨神経痛は半減しておりました。釣りは1ヵ月ほどお休みいただきますが、スキーシーズンには間に合う予定だとご説明いたしました。
院長の一言
人生とは……
僕は無神論者なので、死んだ後に「あの世」や「来世」があるとは思っていないので、死んだら終わりだと考えています。医師として多数の死にも立ち会いましたが、亡くなる間際に「ああしていれば良かった」「これだけはしておけば良かった」と言われ亡くなる方が多かったです。もちろん、「良く生きた、満足できる人生だった」と言われる方もいましたが少数です。人生の最後に「やり切った」と思えるように、今ある時間を大切にし、人生を太く、長く、ほどほどに楽しんで、後悔を残さないようにしたいと思ってます。
目標100歳 → 現在48歳 → 残り52年=約45万時間!

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任