患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
3年前に脊柱管狭窄症に対して外科的手術を受けられています。手術後は足底部のしびれが残ったものの生活は順調であったそうですが、昨年末より坐骨神経痛が再発するようになり、再手術が必要だと言われたため当院を受診されています。家族に迷惑をかけたくないし、「誰の世話にもならない」で済むように治療を希望されています。
検査

ボルト固定が行われていますが、ボルトが入っていない部分の椎間板が損傷しており、その部分であらたな脊柱管狭窄症が出現している状態です。外科的手術後の合併症で隣接椎間障害と呼ばれるもので最も多い合併症の一つです。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
残存している椎間板に対してDRT(椎間板再生治療)を行いました。足底部のしびれが取れる確率は73%前後と見込まれます。
椎間板に対してAnnulogram検査を行ったところ、損傷部分が確認できましたのでDRT(椎間板再治療)を行っています。

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。ご本人は鎮静剤で寝られていましたが、治療の様子をご家族が隣室からガラス越しに見学されておられました。
院長の一言
先日、先輩と会食をしている時に「人生の野望は?」というテーマで話し込みました。ちなみに私の野望は、90歳までゴルフとスキーを楽しむことです。90歳を超えると、おそらく友人も他界してしまっていると思うので、90歳を超えたら田舎暮らしをしながら、ぽっくり逝ければと思っています。私の頭の中は「太く、長く、楽しく」という欲で満たされているようです。(笑)
皆様の野望はいかがでしょうか?

さて、昨日の阪神タイガースはDeNAに完敗しました。とは言え7回に疑惑のボール判定→押し出しが気になりますが、仕方がありません……くやしい。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
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この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任