患者様の情報
20代 男性(オーストラリア籍)
疾患・症状
患者様の状態
マウンテンバイク、ボクシング、レスリングなど絶対的に腰に負担のかかるスポーツを趣味にされており、数年前より椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛に悩まされていました。北米のディスクシール治療を希望されていましたが、日本でも治療が可能であることから来日されています。
検査

腰のMRI検査です。第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板容量が減少しております。お若いのでPLDDなどの減圧治療が出来ないかと思われますが、椎間板容量が減少している場合は、ほとんどがディスクシール治療やDRT(椎間板再生治療)が必要になります。
施術内容
ディスクシール治療
椎間板造影検査を行ったところ、予測通り繊維輪損傷が確認されたのでディスクシール治療を行っています。
動画で黒く映し出された部分が損傷部位になります。損傷部位にフィブリン製剤(タンパク成分)を練りこむように投与することで、損傷部分を保護(シール)していきます。

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後です。治療時間は16分ほどでしたが、鎮静剤を用いていたため患者様の記憶はありません。
院長の一言
昨日は休診日でしたので、午後からデパートに行ってきました。前々から狙っていた度付きのサングラスを購入してきました。仕事中はコンタクトレンズですが、休みの日は眼鏡で過ごすことが多く、度付きのサングラスが欲しいと思っていたんですね。お値段はそこそこお高かったですがイイ感じでした。大事にします。

そして、我らが阪神タイガースは3連勝中です。今日は少し雨模様ですが、4連勝に向けて突っ走ってほしいですね!!

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任