治療症例/ 院長ブログ

治療後1年6か月経過した患者様

患者様の情報

70代 女性

疾患・症状

状態

2023年12月に脊柱管狭窄症に対してディスクシール治療を行った患者様です。治療前の坐骨神経痛としびれは改善したのですが、今年4月ごろから、右足裏に痛みが出現するようになり受診されました。

VAS Score(疼痛スケール)

2023年12月1日2025年5月17日
腰の痛み0点0点
下肢の痛み7点0点
しびれ7点0点
臀部の痛み7点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


MRI検査結果

MRI写真

治療前後のMRI写真です。向かって右側の写真が治療前(2023年12月1日)左側の写真が本日の写真です(2025年5月17日)。脊柱管狭窄症は認めますが、悪化しているような所見はありません。


診察結果

診察では、右足裏のかかと部分を中心に痛みが出現しており、感覚障害は伴っていません。押すと痛みがあり、歩いたりすると急に痛みが出現する状態です。足底筋膜炎を疑い、話を聞いたところ、4月になり新しいシューズに履き替えていました。足底筋膜炎だと判断し、リハビリをお勧めし、1~2か月ほどで改善するとご説明しました。シューズを履き替えただけで、足裏の筋膜に炎症が生じることがあり、びっくりされることが多い疾患です。治療後の患者様だけにドキッとしてしまいました。ホッ。


院長の一言

私がDRT法(椎間板再生治療)を受けてから約1年が経過しました。坐骨神経痛が再発することもなく順調に経過し最近ではゴルフも楽しんでいますが、そろそろMRI検査を行いたいと思っています。検査結果はYouTubeでご報告しようと思っていますので、ご覧いただければと思います。

ヘルメット子ちゃん:バランス

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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