治療症例/ 院長ブログ

ぎっくり腰の治療(30代男性)

患者様の情報

30代 男性

疾患・症状

患者様の状態

10代の頃よりぎっくり腰を繰り返されていましたが、最近は発作頻度が増えており日常生活にも支障が生じる状態になられていました。病院だけでなく整体や鍼灸も試されましたが、改善がないばかりか、原因もわからないため当院を受診されています。


検査

MRI

腰のMRI写真です。一見異常が無いようにも見えますが、第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨の間にある椎間板に変化が見られます。Pfirrmann分類に照らし合わせるとⅢ度というところでしょうか。


施術内容

ディスクシール治療

椎間板の損傷はぎっくり腰の原因であり、年齢と共に悪化することが多いので椎間板治療をお勧めしました。椎間板内圧が高ければ減圧治療(PLDDやセルゲル法)になりますが、椎間板内圧が低下していれば修復治療(ディスクシール治療など)が必要になるとご説明しました。

椎間板造影検査では黒く映る部分が見られ、椎間板内圧が低下していることも確認されました。治療法はディスクシール治療を選択しました。

治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。


まとめ

椎間板の治療方法は大きく分けて、減圧治療修復治療に分かれます。治療目的が異なる為に、必ず検査を行った上で治療方法を選択していかなくてはなりません。


院長の一言

さて、我らが阪神タイガースは4連勝中です。今日は、お得意様の巨人さんです。きっと5連勝。ふふふ。

ヘルメット子ちゃん:阪神

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

変形性腰椎症

椎間板変性症

変形性腰椎症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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