患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は1年前から坐骨神経痛があり、杖歩行となっている方です。杖を使いながらでも国内旅行を楽しまれていましたが、徐々に坐骨神経痛が悪化し、歩行距離が短くなってきたことから旅行仲間のご紹介で受診されました。(旅行仲間の方は当院の治療で改善されています)
検査

腰のMRI検査です。腰全体に割って椎間板の容量が低下しており。あきらかに50%以上容量が低下している状態です。この時点で椎間板減圧治療(PLDDやセルゲル法)は適応が無い事が判明しております。
施術内容
ディスクシール治療
Annulogram検査(椎間板造影検査)からディスクシール治療を行いました。

鎮静剤投与後30秒で寝てしまわれましたので、速やかに治療を開始いたしました。
椎間板に対してディスクシール治療(フィブリン製剤)を行っているところです。患者様が寝てしまわれてから5分ほどです。

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後の写真です。一過性に椎間板容量の増加が確認できます。坐骨神経痛の改善には3~4ヵ月程度必要であるとご説明し、帰宅していただきました。
院長の一言
皆さま、おめでとうございます!
阪神タイガースが開幕戦で勝利しマジックナンバーが1つ減りました。笑

スキーシーズンも終了しいよいよゴルフのシーズンがやってまいりました。来月に治療後の患者様とゴルフをご一緒させて頂くので、そろそろ練習を始めたいと思います。私がDRT(椎間板再生治療)を受けてから間もなく1年が経ちますので、動画サイトでも経過をご報告させて頂きますね。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

椎間板変性症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任