治療症例/ 院長ブログ

5月の旅行に間に合うように(80代女性)

患者様の情報

80代 女性

疾患・症状

患者様の状態

患者様は約6ヵ月前から坐骨神経痛が悪化するようになり、10分以上の歩行が困難な状態となられています。1年前よりクルーズ船旅行を予定されておられ、なんとか間に合うように治療を希望され受診されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。腰全般にわたって、椎間板の容量が減少しています。正常部分が8.06mmとすると病変部分は2.48mm程度まで減少しています。足の神経も圧迫を受けており、脊柱管狭窄症と診断されます。


施術内容

ディスクシール治療

椎間板に対してAnnulogram検査を行ったところ、損傷部分が確認されたので、北米で行われているディスクシール治療を行いました。

損傷部分が黒く映っております。Annulogram検査が陽性でしたので、ディスクシール治療を行っているところです。ディスクシール治療の成分は、フィブリン製剤(生体タンパク)であり、組織の修復や血管の損傷部分などに生体朔(のり)として使用される製剤になります。

治療前後のレントゲン画像

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。椎間板容量の増加が確認できます。治療時間は14分でした。また、治療中は鎮静剤で寝ていただきました。


院長の一言

腰痛治療をさせて頂いた土金先生(循環器内科のカテーテル治療領域の大御所)よりお寿司を御馳走になることになりました。昨年8月ごろに治療をさせて頂いたのですが、すこぶる調子が良いとの事です。

ヘルメット子ちゃん:調子ええで

すでに4月予定のゴルフコンペ参加の為に「名も無き家事」を継続しておりますが、お寿司のために、昨日は家族をUSJに連れていきました。アトラクションの待ち時間が2時間に及び、今日は足がパンパンの状態です。万歩計では3万歩を計測しておりました……よきかな?

USJ

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

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坐骨神経痛

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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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