治療症例/ 院長ブログ

退散!積年の腰痛(70代女性)

患者様の情報

70代 女性

疾患・症状

患者様の状態

20代の頃から腰痛を自覚されていました。60歳頃から腰痛が悪化し、リハビリなどをされるも改善がなく、当院を紹介で受診されています。腰痛歴が約50年とかなりの長期間になります。


検査

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎、および第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が潰れている状態です。幸い脊柱管狭窄症の合併は認めず、足の神経症状もない状態です。シンプルな病変と言えます。


施術内容

ディスクシール治療

椎間板容量は明らかに50%以下であり、椎間板検査を追加しましたが、繊維輪損傷が認められたためにディスクシール治療を行っています。

治療風景

鎮静剤を使用しました。私がもう一度治療を受けるなら鎮静剤を使用したいです。楽だもん(笑)

ディスクシール治療を行っているところです。検査薬が黒く映っており、その部分に目がけてピンポイントでフィブリン製剤を投与しています。

治療前後の椎間板のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。椎間板間隙が4.56mmから5.83mmまで上昇していますね。治療時間は13分でした。


院長の一言

治療される患者様の増加に伴い、治療だけを行う日程を新たに設けました。3月27日(木)と3月31日(月)の2日間は治療のみを行う予定です。忙しくなってきました。

ヘルメット子ちゃん

先日の外来で「長男(中2)がなぜスキーが上手なのか?」とご質問を頂きました。スキー板を上級用の板にしていることや動画にある様にゲレンデ脇にある不整地(比較的安全)を積極的に滑らせているから上達が早いのかもしれませんとお答えしました。


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

変形性腰椎症

椎間板変性症

変形性腰椎症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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