患者様の情報
30代 女性
疾患・症状
状態
ミュージカルの団員でしたが、夜も眠れないほどの腰痛に悩まされていたため、2020年7月にディスクシール治療を行いました。治療後1ヵ月ほどで腰痛は改善していましたが、今年2月にダンスレッスン中に腰痛が再発したため受診されています。
治療後の状態
VAS Score(疼痛スケール)
2020年7月 | 2025年3月 | |
---|---|---|
腰の痛み | 10点 | 5点 運動で出現 |
下肢の痛み | 0点 | 0点 |
しびれ | 0点 | 0点 |
臀部の痛み | 0点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
MRI検査結果

治療前後のMRI写真です。向かって右側が治療前、左側の写真が本日の写真です。L4/5では矢印で示している腰椎終板炎が改善しています。L5/Sの椎間板も容量の改善がみられています。MRI検査では腰痛が再発した原因は明らかではありません。
診察結果
腰を捻転させると右腰部に鈍痛が出現し、ピンポイントの腰痛であったことから、椎間関節などの間接障害であると判断しました。患者様には、リハビリで改善が期待できること、再発防止には柔軟性の強化が大切であることを説明しました。リハビリで改善しない場合には、追加での治療を検討するようにご説明いたしました。
まとめ
過度の捻転動作が原因と思われ、リハビリだけで元の状態に改善する可能性が高く、患者様も安心されていました。
院長の一言
3月10日のスキーの様子です。機嫌よく滑っているのが私です。笑
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

椎間板変性症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任