治療症例/ 院長ブログ

バレーボールを続けたい10代女性

患者様の情報

10代 女性

疾患・症状

患者様の状態

小学生の頃よりバレーボールに打ち込み、スポーツ奨学生として大学でもバレーボールを続け、将来はVリーグでの活躍を目指しておられる方です。16歳頃より腰痛と右足の坐骨神経痛が出現し、椎間板ヘルニアと診断されていましたが、手術をするほどではなく様子を見られていたのですが、大学に入学したころより徐々に悪化しプレーにも支障が生じるようになったため当院を受診されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板がわずかに変形しており、椎間板ヘルニアと診断されます。しかし椎間板容量が保たれており、変形もわずかであることから、軽症と診断できます。


施術内容

PODT法(経皮的椎間板オゾン注入療法)

基本的にはバレーボールなどの腰に負荷のかかる運動をやめれば改善するのですが、将来的にもバレーボールを続けたいとの希望から、PODT(オゾン治療)を行う事をお勧めしました。

治療風景

椎間板に対して管を挿入し椎間板検査を行いました。予測通り椎間板の損傷は軽度であり、内圧も高くなくPODT(オゾン治療)の適応があると判断しました。

オゾンを抽出し椎間板に投与しました。治療時間は12分ほどでした。


院長の一言

PODT(オゾン治療)は活性酸素を利用した治療で、人体に障害を引き起こさずマクロファージの活性化と組織のリモデリングを行い椎間板変性の改善が期待できる点にあります。安全性が高くEU圏で行われている治療でコストも安価な点が特徴です。

椎間板ヘルニア(軽症型)に対する減圧治療のコスト比較では、PODT(オゾン治療・30万円代~)、PLDD(レーザー治療・30万円代~)、セルゲル治療(ディスコゲル治療・120万円代~)となっています。

ヘルメット子ちゃん

白馬の岩岳スキー場で私の子供たちが巻き込まれた事故動画です。幸い大きなケガにはなりませんでしたが、事故は見えないところから迫ってくるものだと思い知らされました。怖。


今回の治療法

PODT法(経皮的椎間板オゾン注入療法)

治療期間

日帰り

治療費用

330,000円~495,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程、これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また、外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や合併症などのリスクがあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・NLC野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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