治療症例/ 院長ブログ

腰椎すべり症でお悩みの60代女性

患者様の情報

60代 女性

疾患・症状

患者様の状態

昨年11月頃より坐骨神経痛が出現したため、近くの整形外科を受診され内服薬で様子をみられるも改善が無いため、ご友人のご紹介で当院を受診されています。


検査

MRI

第5腰椎が前方にずれ込んでおり、腰椎すべり症と診断致します。また足の神経にも障害が及んでおり、脊柱管狭窄症の合併も認められます。


施術内容

ディスクシール治療

椎間板容量が減少している為にPLDD(レーザー治療)やセルゲル法(ディスコゲル)などの椎間板減圧治療は悪化するため適応外と判断し、ディスクシール治療が適応になる可能性が高いとご説明いたしました。

治療風景

まず椎間板検査(Annulogram検査)を行うために、穿刺針を椎間板まで挿入していきます。

椎間板検査(Annulogram検査)を行っているところです。黒く映っている部分が椎間板の損傷部分になります。損傷部分に関しては北米で行われているディスクシール治療が必要になります。もし、損傷部分にPLDD(レーザー治療)やセルゲル法(ディスコゲル)を投与すると、椎間板の損傷が進行し病状が悪化すると判断しますので絶対禁忌と考えます。

治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。


院長の一言

日曜日から火曜日まで、お休みを頂き白馬(八方、岩岳、栂池)に行っておりました。

白馬(八方、岩岳、栂池)

長男のスキー動画です。朝一番から夕方まで一日中スキーを楽しむものですから私の方がついていけず、本日は筋肉痛で苦しんでおりました。

ちなみに私の腰は全く問題ありませんでした。良きかな。


今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛や足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・NLC野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる