治療症例/ 院長ブログ

2度のPLDD(レーザー治療)後の患者様(20代男性)

患者様の情報

20代 男性

疾患・症状

状態

幼少期からゴルフをされており、2018年9月に当院で1度目のPLDD(椎間板レーザー減圧術)を行いました。治療後は腰痛が改善し、ゴルフツアーなどにも参加できていましたが、2024年9月に腰痛が再発したため、昨年10月に2度目のPLDDを行いました。今日は経過観察で受診されています。

治療後の状態

VAS Score(疼痛スケール)

2018年9月2025年2月
腰の痛み7点0点
下肢の痛み0点0点
しびれ0点0点
臀部の痛み0点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


MRI検査結果

治療前のMRI写真

治療前のMRI(2018年9月)です。

治療前のMRI写真

本日のMRI(2025年2月)です。黄色の矢印部分にあるヘルニアが吸収されていることが確認できます。ちょっとわかりにくいでしょうか?


診察結果

ゴルフ練習で1日1,000球以上打つこともあるそうですが、腰の張り程度であり、腰痛もなくプレーできているそうです。4月にゴルフをご一緒させて頂くことになりました。プロの球筋を見てみたいと思います。


院長の一言

PLDDの腰痛や坐骨神経痛に対する有効率は90%前後ですが、効果がない患者様も10%前後おられます。約30万円の費用を支払っても効果がない場合には、患者様と同じくらい僕も凹みます。効果のない患者様には追加で腰痛リハビリなどを行うことで、さらに52%の方で改善がみられるのですが、全ての患者様に満足いただけるような治療を提供できるように研究や新規治療法の導入を行う必要があります。アメリカへ研修に行きたいです。

ヘルメット子ちゃん:アメリカ

さて、4月のゴルフを許可してもらうために、今週末から「名も無き家事」を頑張らなくては。日々努力。よきかな。

ヘルメット子ちゃん:善哉

今回の治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程、これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また、外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や合併症などのリスクがあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・NLC野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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