治療症例/ 院長ブログ

ディスクシール治療後1年4ヶ月経過した50代男性

患者様の情報

50代 男性

疾患・症状

状態

脊柱管狭窄症があり、2023年10月にディスクシール治療を行いました。痛みの改善はあるが、しびれが残っているため受診されています。

治療後の状態

治療後1ヵ月ほどで腰痛と両足の坐骨神経痛は改善していたそうですが、しびれだけは残っている状態です。痛みがないため、運動が出来るようになられました。

VAS Score(疼痛スケール)

2023年10月2025年2月
腰の痛み6点0点
下肢の痛み8点0点
しびれ5点5点
臀部の痛み6点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


MRI検査結果

治療前後のMRI写真

右側が治療前のMRI(2023年10月)、左側が本日のMRI(2025年2月)。MRI画像での変化は明らかではありませんが、治療後のMRIでは椎間板周囲の炎症が鎮静化しています。炎症の改善により神経痛症状の改善があったと考えられるとご説明しました。


診察結果

下肢のしびれは、右足裏部分に限局したままであること、MRI画像でも悪化所見がないこと、しびれが出現した時期は2019年頃であることから、後遺症になっている可能性が考えられました。日常生活やお仕事に復帰できているものの、しびれが気になるようであれば、幹細胞培養上清液を使用した追加治療(STR療法)を提案させていただきました。ただし有効率はそれほど高くないため十分ご検討いただくようにお願い致しております。


院長の一言

昨日治療を行った皆木先生から朝方に連絡がありました。「治療直後は腰の鈍痛があったが、今朝は鈍痛がほぼ消失している」とのことでした。治療後の鈍痛はディスクシールに使用するフィブリン製剤を少し多めに投与したことが原因だと思います。

ヘルメット子ちゃん①

最近、我々が報告した腰痛関連のデータ2件がテレビ(日本テレビなど)で参考データとして取り上げられるようになってきました。腰痛に関する知見がより多くの患者様に伝わることが、スタッフのモチベーション向上にも繋がっております。

ヘルメット子ちゃん②

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・NLC野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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