患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
状態
ヘルニアによる坐骨神経痛に対して、2024年5月にDRT法(椎間板再生治療)を行っています。
治療後の状態
治療後2ヵ月ほどで坐骨神経痛は消失していたが、年末の大掃除で股関節痛が出現したために受診されています。
VAS Score(疼痛スケール)
2024年5月 | 2025年1月 | |
---|---|---|
腰の痛み | 5点 | 0点 |
下肢の痛み | 8点 | 右股関節のみ2点 |
しびれ | 0点 | 0点 |
臀部の痛み | 8点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
MRI検査結果
左側が治療直前のMRI(2024年5月)、右側が本日のMRI(2025年1月)です。治療前と比較してL4/5の椎間板ヘルニアが吸収されていることが確認できます。坐骨神経痛が消失している事と矛盾しません。
診察結果
股関節痛の原因としては、①股関節自体の病変、➁腰の椎間間接障害による二次的な股関節痛が考えられましたが、MRI検査で➁は否定的でありこと、股関節痛が正月明けから改善傾向であることから、①が原因である可能性が高いと判断し、経過観察することとしました。
院長の一言
いよいよ、明日から娘の中学受験が始まります。受験が終わったら何したい?と聞いたところケーキ食べ放題のビュッフェに行きたいと言っておりました。まだまだ可愛いいものです。
今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任