患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
昨年末に奥様が他界なされ、一人暮らしを送っておられます。数年前より腰痛と坐骨神経痛を自覚されていましたが、徐々に悪化し、最近では買い物や洗濯など身の回りのことが出来なくなってきたことから、治療を受けられた方の紹介で本日受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第3腰椎から第5腰椎の間にある椎間板が潰れています。また神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断致します。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel®Procedure)
椎間板に対してディスクシール治療を行いました。
今回は静脈麻酔を使用して寝ていただきました。局所麻酔も併用し、鎮痛を図りながら治療を開始しております。治療用の管を、皮膚から約12cmの深さにある椎間板まで挿入していきます。
治療用の管の位置を確認しているところです。
椎間板の損傷部分を確認しているところです。黒く映ってくる部分が損傷部分であり、ディスクシール治療を行った箇所になります。
治療前後のレントゲン写真です。右側が治療前、左側が治療直後の写真になります。
院長の一言
日曜日は夕方に子供をつれて、自宅近くを散歩していたのですがふと空を見上げると、光芒が見えました。
おもわず「皆の衆!」と言いそうなりました。笑
その後自宅近くの公園で夏祭りを見に行きましたが、とんでもない人出で賑わっておりました。
どこから集まってきたんやろ。昨日は、遠出せずとも、自宅回りで十分楽しむことができた一日でした。唯一の心残りは阪神タイガースが負けてしまったことですね。明日こそは。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。