患者様の情報

60代 男性

疾患・症状

経過

2021年に腰痛と坐骨神経痛に対してディスクシール治療を行っています。腰痛と坐骨神経痛は改善したのですが、右足裏にしびれだけが残っていましたので、2024年8月にSTR治療(幹細胞培養上清液治療)を行っています。STR治療後1ヵ月経過したため受診されています。


ディスクシール治療後の画像変化

治療前後のMRI写真

右側の写真が2021年7月にディスクシール治療を行う前の写真です。左側の写真が2024年8月ディスクシール治療後3年経過した写真です。椎間板変性の開園が見られますが、神経障害が後遺症になっており、しびれだけが残存したと考えられます。


STR治療(幹細胞培養上清液治療)を実施

STR治療(幹細胞培養上清液治療)

2024年8月、神経根に対してSTR治療(幹細胞培養上清液治療)を行っています。椎間板の外側にある神経に対する治療になります。


結果

STR治療後、1ヵ月で足裏のしびれは50%以上の改善を認めており、患者様にも大いに満足していただきました。今後2ヵ月経過した段階で再度評価を行う予定です。

疼痛スケール

VAS Score2021年7月2024年8月2024年9月
腰の痛み6点1点1点
下肢の痛み8点0点0点
しびれ5点5点2点
臀部の痛み8点0点0点
経過治療前ディスクシール治療STR治療

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


院長の一言

腰のクッションである椎間板に対する治療法は4種類あり、椎間板の外側にある神経に対する治療法は3種類あります。ディスクシール治療は4種類ある椎間板に対する治療法の一つですが、本日の患者様では腰痛と坐骨神経痛に効果が見られたものの、痺れに関しては効果がありませんでした。そこで、痺れに対して椎間板の外側にある神経を治療する目的で3種類のうちSTR治療(幹細胞培養上清液治療)を選択し行いました。結果的にしびれの改善を図ることができております。

さて、阪神タイガースは連勝しており、首位を猛追しております。本日も頑張ってほしいと思います!


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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