患者様の情報
20代 男性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は学生時代からバスケットボールをされておりましたが、4回生の時に練習中に腰痛と坐骨神経痛が出現し、椎間板ヘルニアと診断されています。社会人になられてからも、事あるごとに坐骨神経痛が出現するために当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査です。かなり綺麗な腰をされていますが、第5腰椎と第1仙骨部の椎間板がわずかに飛び出しているのが見えます。椎間板ヘルニアと診断致します。
施術内容
PODT法(経皮的椎間板オゾン治療)
椎間板ヘルニアには2種類あります。軽症タイプ(レーザー治療、PIDT法、セルゲル法、オゾン治療などが適応)と重症タイプ(ディスクシール治療、DRT治療)に分かれますが、椎間板の厚みが保たれていることから、かなりの確率で軽症タイプであると考えられました。最終的に、椎間板造影検査と圧力検査を行い軽症タイプである事が判明しておりますが、今回は3年以上神経障害が持続しているために、神経障害に対しても作用するオゾン治療を選択し治療を行いました。
鎮静剤の使用を希望されましたので、うつ伏せに寝ていただき局所麻酔を併用しながら治療を開始しております。
オゾンを投与しているところです。治療時間は17分でした。
院長の一言
オゾン治療はヨーロッパで行われている治療です。オゾン発生装置を使用しますが、原料は酸素であることから、材料費が安く20~30万円程度で治療が可能です。レーザー治療は25万円、セルゲル法は120万円ですので、かなり安価に治療が可能となっています。さらにオゾン治療では長年にわたる神経障害に対しても効果が期待されますので、パフォーマンスも高い治療になります。軽症の椎間板ヘルニアに対しては良い治療法の一つであると考えます。
さて、昨日は息子と甲子園に出向いておりましたが、タイガースは強敵ベイスターズに勝利しペナントレース2位以上が確定しました。
ベイスターズが3位になり、チャンピオンシリーズで対戦する可能性が高い状態です。さらに、本日9月30日は甲子園でのタイガース最終戦となります。きっちり勝ち切って、日本シリーズに向けて弾みをつけてもらいたいと思います。
治療法
PODT法(経皮的椎間板オゾン治療)
治療期間
日帰り
治療費用
330,000円~495,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。