患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
7年前より坐骨神経痛は自覚されていましたが、徐々に悪化し今年の4月頃からは50メートルの距離を連続して歩くけなくなってしまわれました。都内の大学病院では外科的手術を提案されましたが、妹様が手術を経験されており、手術はしたくないとのことから当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査です。特に第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が変形しており、脊柱管狭窄症を合併しております。坐骨神経痛の原因と判断します。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
私自身の治療では鎮静剤を使用しませんでしたが、患者様には無痛治療を行うために鎮静剤を使用しております。なお、本日4件の治療全てで鎮静剤を使用しております。
治療用の管は最も硬度の低いNST針を使用しております。指で管の形状が変形できる特徴があります。
椎間板を検査し損傷部分に対してDRT治療を行っているところです。
治療時間は21分でした。
院長の一言
最近は患者様より治療後の状態を聞かれることが多くなりました。私は5月8日に治療を受けておりますが、治療後3週間ほどで運動時の坐骨神経痛が消失し、調子が良い日々が続いております。ちなみに明日はゴルフを予定しております。
ところで、我らが阪神タイガースは昨日ジャイアンツに痛恨の1敗を喫してしまいました。
実は甲子園まで応援に行っていたんですが、応援が届かず残念でした。まだ逆転優勝の可能性はありますので、応援を続けたいと思います。がんばれタイガース。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。