患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
6年程前より坐骨神経痛が出現していましたが、カートに乗っていればゴルフはできる状態でした。今年に入り午前中はゴルフが楽しめるのですが、午後からはスイングをすると臀部痛と足にしびれが出現するようになり、カートに乗ってもゴルフが楽しめない状態となられました。ゴルフ仲間の方より当院を紹介されて受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板が潰れており、脊柱管狭窄症を合併しております。腰の関節である椎間板が摩耗しており、捻るような動作を行うと神経痛が出現する状態です。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel®Procedure)
5年間はゴルフを楽しむことが目的でしたので、ディスクシール治療を行いました。
今回は吸入麻酔薬を使用して寝ていただきました。その後に部分麻酔を用いて治療を開始しております。
長年腰を痛めておられましたので、骨の変形が強く出現しており、治療用の管を挿入するのに4分程かかりました。その後、ディスクシール治療を行っております。
今後、ゴルフを再開するには1ヵ月ほどかかりますが、長期間にわたり楽しんでいただけると考えます。
院長の一言
本日の患者様においては、ゴルフの継続が目的でありました。当院の治療では、最終的に目標をお伺いしてから治療のご案内を行っております。患者様の目標によっては、治療+リハビリが必要になる場合もあり、特に目標が高い場合には、リハビリを要する可能性が高くなります。開業してから7年目に入りましたが、これからも多くの患者様にご満足いただけるように努力いたします。
さて、我らが阪神タイガースは、本日より4位のDeNAと3連戦を戦います。天王山と言えます。私も集中力を切らさずに応援したいと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。