患者様の情報

70代 男性

疾患・症状

患者様の状態

長年にわたり長距離バスの運行をなされていましたが、数年前に引退されています。引退後に趣味の陶芸を本格的に始める為に岡山県に移住されたのですが、今年に入り坐骨神経痛が出現するようになり、陶芸教室どころか作品作成もままならない状態となられています。内服薬は効果がなく、外科的手術も陶芸が続けられなくなる可能性が高い事から、当院の治療を希望されました。


診察と検査結果

レントゲン

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨まで全て変形を認めており、椎間板も潰れています。足の神経の通り道である脊柱管も圧迫されており、脊柱管狭窄症と診断しました。


施術内容

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

椎間板に対してDRT治療を行い、椎間板機能だけでなく神経障害の改善を図ることに致しました。

治療風景①

当初、鎮静剤は希望されず、局所麻酔のみで治療を開始しましたが、途中で鎮静剤の使用を希望されたので、最終的に鎮静剤を使用し寝ていただきました。

治療風景②

骨の変形はそれなりに存在しますが、神経に触れる事もなく、治療用の管を挿入する事ができております。

患者様が起きておられたら、この動画をリアルタイムでご説明していました。椎間板の損傷部分にDRT治療を行っているところです。

治療時間は25分でした。帰宅時には少し坐骨神経痛が和らいでおり、満足されていました。患者様には「陶芸を楽しむという野望が叶うようにしっかりと治療をさせて頂きました」と口頭でお伝えし、無事に帰宅していただきました。


院長の一言

腰痛や坐骨神経痛のせいで制限される人生や生活はもったいないと思います。人生一度きりですからね。

さて、昨日の我らが阪神タイガースは、横浜ベイスターズとの3連戦を2勝1敗で勝ち越しました。完璧です。明日からはヤクルトとの3連戦が控えておりますので、主力選手には、本日ゆっくりと休養していただきたく存じます。遊びに行ってはだめですよ笑


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。