患者様の情報

40代 男性

疾患・症状

状態

メディア関係のお仕事をなされていましたが、2023年6月に海外ロケの収録で激しく腰を捻る動作をされた後から、立てなくなるほどの腰痛と右足の坐骨神経痛が出現し、緊急帰国されています。大学病院で椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症と診断され、内服治療を行われるも改善がないため、同年12月にご友人から当院を紹介されDRT治療を行っています。


治療

12月にDRT治療を行った際の動画になります。特に第5腰椎と第1仙骨間の損傷が激しくみられていました。

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前で右側が治療直後になります。

治療前後のレントゲン写真

治療後の経過

治療後3ヵ月で日常生活が行えるまで改善しておられましたが、仕事復帰に関しては大事を取っておられました。本日は復職するための診断書を作成するために外来を受診されています。

疼痛スケール

治療当日現在
腰の痛み10点0点
下肢の痛み10点0点
しびれ3点0点
臀部の痛み9点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


MRI検査結果

左側が治療直前のMRI(2023年12月)、右側が治療後8ヵ月のMRI(2024年8月)です。椎間板ヘルニアの改善が見られます。

治療前後のMRI写真

診察結果

腰の可動域制限もなく、神経反射も正常であり、仕事復帰可能と判断し診断書を作成しております。労災申請に関しては、業界内の慣習では困難であるとのことでした。また、今後テレビで紹介したいと言われましたので、北米の治療施設も併せてご紹介することをお約束しました。


まとめ

今回の治療は、発症されてから6ヵ月で治療を行うことができたことが、非常に良い結果に繋がったと考えます。がんの治療と同様で早期発見→早期治療が大切だと思います。



院長の一言

私もDRT治療を受けておりますが、治療後3週間で症状が改善し、運動も楽しめております。石田副院長はDRT治療後1~2ヵ月で坐骨神経痛が改善しましたが、場合によっては改善までに6ヵ月を要することもあります。海外も同様で改善までの期間には個人差があることが報告されています。

さて、昨日の阪神タイガースはベイスターズに4-2で勝利いたしました。8回に危ない場面がありましたが見事に切り抜けております。胃がキリキリしましたが、今日も勝利を期待しております。

ヘルメット娘ちゃん

治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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