患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
長年にわたり農作業に従事されておられ、40代の頃から腰痛を自覚されていましたが、昨年より坐骨神経痛を併発されています。腰も曲がり上を向いて歩く事も困難な状況となり、当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨まで広い範囲で椎間板が損傷しており、神経の通り道である脊柱管も狭くなっており脊柱管狭窄症と診断します。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
損耗し損傷している椎間板に対してDRT治療を行いました。
治療前より神経痛が強く、治療室に入室していただいてすぐに鎮静剤を使用させて頂きました。
お盆休み明けでしたので、約1週間ぶりの治療となりました。穿刺角度に注意しながら慎重に治療を行っております。
治療用の管を椎間板に挿入しております。この様に前後と左右から管の位置を確認して、治療を行っております。
左側の写真が治療前で、右側の写真が治療後の写真です。治療時間は21分でした。患者様は治療終了後3分経過した時点でお目覚めになられています。
院長の一言
お盆休みを頂きましたが、今年は娘が受験ですので、ほとんど出かける事もせずに自宅で待機しておりました。
唯一8月18日に奈良県の平城宮跡で盆踊りが行われましたので、参加しておりました。暑かったです。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。