患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
状態
2018年8月に脊柱管狭窄症と診断しディスクシール治療を行った方です。治療前は臀部から左足の神経痛があり、10メートルの歩行もままならない状態でした。本日は、お盆休みを利用して6年ぶりに受診されています。
疼痛スケール
治療当日 | 現在 | |
---|---|---|
腰の痛み | 0点 | 0点 |
下肢の痛み | 10点 | 0点 |
しびれ | 0点 | 0点 |
臀部の痛み | 10点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
治療風景
2018年8月3日の治療動画です。6年前は治療用の管が硬かったので、操作に難渋していたことが思い出されました。
検査
治療前後のMRI写真です。右側の写真が治療前(2018年8月3日)左側の写真が受診時の写真です。(2024年8月13日)治療前と比較して、悪化所見は見当たりません。順調です。
診察
コロナ禍が明けた昨年より、ゴルフを再開されていますが神経痛を自覚されることもないとのことでした。今後も運動は可能であるとご説明し、安心していただきました。
院長の一言
本日の患者様の様に完全緩解した方もおられますが、症状の改善が乏しい症例もあります。当院に限らず欧米でも改善の乏しい症例にはSTR法(幹細胞由来組織修復治療)などの追加治療が、欠くべからざるものだと考えられております。引き続き、治療成功率が100%に近づけるように努力していきたいと思います。
昨日は、子供がキャッチボールをしたいと言いましたので、奈良の平城宮跡に行ってまいりました。午後2時ごろに向かいました。暑すぎて人もおらず、思いっきり息子と楽しむことができました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。