患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
1年7ヵ月前に患者様の奥様を治療させて頂いております。足裏に若干のしびれが残っているものの、旅行に行けるまで回復されたのを目の当たりにされ、今回はご主人様が当院を受診されました。ご本人様は、野菜農家を営んでおられ、今年になり坐骨神経痛が出現し、近くの整形外科では脊柱管狭窄症と診断されています。しかし、腎不全で透析をされているため、外科的手術はリスクが高い状況でした。
診察と検査結果
腰のMRI検査では、腰のクッションである椎間板が50%以上潰れている状態です。足の神経の通り道も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断されます。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板の損傷は激しいのですが、坐骨神経痛が出現してから間もない事から神経障害が進行していないと判断し、ディスクシール治療を予定しました。
透析をされているので、鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を開始しました。ちょっと痛みがあったようで、申し訳なく思います。
大きな問題はなく、治療用の管は椎間板に挿入することが出来ました。また隣室からは奥様が治療の様子をご覧になられていました。
椎間板に対してAnnulogram検査を行っているところです。このあとディスクシール治療を行っています。治療時間は17分程でした。
院長の一言
石田副院長がDRT治療を受けてから8ヵ月が経過し、私がDRT治療を受けてから約2ヵ月半経過しております。二人とも順調に回復しており、ゴルフも楽しんでおります。二人の経過に関して来月には動画でご報告させていただく予定です。
さて、昨日は大阪では天神祭りが執り行われましたが、大変多くの人出で賑わっていたようです。コロナ感染が広がっていなければ、私もお祭りに詣でるつもりだったので残念です。かわりに本日は、阪神タイガースが甲子園に返ってきますので、テレビかラジオで応援に勤しむつもりです。タイガースは首位と3.5ゲーム差の4位ですが何とかなるはずです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。