患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
腰痛は10年以上前から自覚されていましたが、昨年6月頃より坐骨神経痛が出現するようになり、最近では四六時中、神経痛が出現する為に夜も寝る事もままならない状態が続いておられるとの事でした。今回はご友人が当院で治療された事から、ご紹介を受けられ受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が変形しており、神経の通り道である脊柱管が狭くなっています。坐骨神経痛は脊柱管狭窄症が原因であると判断いたします。
施術内容
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
神経痛が強い事からDRT法を行っております。
患者様には寝ていただきました。最近は8割程度の患者様が鎮静剤を希望されています。治療用の管を皮膚から約10cmの深さに存在している椎間板に挿入しております。
椎間板の損傷部分を確認しているところです。損傷部分は黒く映し出されています。損傷が無ければ、レーザー治療やディスコゲル治療(セルゲル治療)などの治療を行う事になります。
椎間板に対してDRT治療を行っているところです。治療時間は23分でした。
院長の一言
中東地域からの患者様が増えてまいりました。海外では腰痛コミュニティーがあるようで、SNS内の口コミで当院での治療が広がっているようです。アラブ語は分からないので、通訳を介して対応しております。東南アジアと中央アジアからの患者様も増えており、国際色豊かな日々が多くなってきました。
さて、本日はプロ野球のオールスターゲームが開催されます。我らが阪神タイガースからは、近本選手、才木投手、中野選手、桐敷投手、岩崎投手が選出されています。こんな感じで観戦しようと思っています。笑
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。