患者様の情報

70代 男性

疾患・症状

治療当時

2018年6月に椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症による坐骨神経痛でゴルフが出来なくなったために、当院でディスクシール治療を行っています。当時の治療写真ですが、4箇所の椎間板に治療を行っています。

治療中のレントゲン透視

治療後の経過

治療後2ヵ月ほどで坐骨神経痛が改善したため、ゴルフも再開されていたそうですが、2024年4月に法要であぐらをかいた後に腰痛発作が出現したとの事です。本日の受診時には腰痛は改善していたのですが、腰の状態が不安になられて受診されています。

治療前後のMRI

左側の写真が2018年6月のMRI画像、右側の写真が本日(2024年7月)のMRI画像です。少なくとも悪化はしておらず、骨折などの病変も見当たりません。


診察結果

坐骨神経痛は消失し、腰痛も改善している事から、椎間関節捻挫ないしは筋膜性の腰痛発作と診断致しました。あぐらをかく動作は腰に相当の負担がかかるため、座椅子を利用するなどの工夫をしていただく様にご説明しております。なお、今後もゴルフなどの運動は可能ですが、無理な運動は控え、ほどほどに楽しんでいただく様にお願いしました。


院長の一言

治療後6年経過したとしても、20代の頃の様に全く問題が無いような状態まで改善はしません。腰は消耗品であるためです。治療後に症状が消失したからと言って、無理を重ねると症状が再発する事もありますので、何事もほどほどに楽しんでいただくことが重要です。(ゴルフであれば月に2回までなど)
特に男性の患者様ではその傾向が強いように思います。

石田先生のゴルフショットです。昨年にDRT治療を受けてから腰の状態は良いのですが、ゴルフまで上手くなるわけではないようです・・・笑


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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