患者様の情報

80代 女性

疾患・症状


患者様情報

家業がイチゴ農家であられ、20代よりお仕事を続けておられましたが、70歳を過ぎたあたりから右足に神経痛を自覚する様になられ、最近では歩行もままならない状態となられました。お知り合いが当院で治療を受け、元気になられたことを聞かれて受診されています。


画像検査

MRI

腰のMRI検査ですが、第1腰椎から第5腰椎の間にある4箇所の椎間板が潰れており、足の神経も圧迫を受けています。脊柱管狭窄症と診断致します。


治療

DRT法(椎間板再生治療)

椎間板容量が50%程度低下しており、椎間板の損傷程度は中等度以上進行していると推定されましたので、DRT治療を行っております。

治療の様子①

鎮静剤で寝ていただきました。寝ておられる間は、呼吸状態などを確認する為にモニターを装着しております。この写真では、局所麻酔を背中の皮膚に投与しています。

治療の様子②

治療用の管を椎間板まで挿入しておりますが、骨の変形があり、少し時間がかかりました。(約5分程度)

レントゲン透視

治療用の管を挿入したあとに、検査とDRT治療を行いました。治療時間は25分でした。治療終了から3分後にお目覚めになられています。


院長の一言

5月8日に私もDRT治療を受けておりますが、すでに2回ゴルフに行っております。坐骨部の鈍痛が消えて調子は良いです。スコアはいまいちですが……。

さて、7月9日は甲子園球場に出向いており、9回裏に近本選手の逆転サヨナラヒットが飛び出して、大興奮した1日となりました。また、昨日の試合も勝利しており、セリーグ首位の座も射程圏内に入っております。がんばれ阪神タイガース。

甲子園

治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。