患者様の情報
20代 男性
疾患・症状
患者様情報
長年サッカーをなされておられる方ですが、最近になり腰痛を自覚されるようになり、トレーナーの方と相談され当院を受診されています。坐骨神経痛などの神経症状はありません。
画像検査
腰のMRI検査ですが、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が大きく飛び出しており、脱出型ヘルニアと診断いたします。安静にしていれば軽い症状で済むこともありますが、この状態で激しい運動をされると通常は坐骨神経痛が出現することがほとんどです。
診察結果
身体の柔軟性が極めて高く、体幹筋力も完成させていることから、椎間板を支える素地ができており、過度の運動をされたとしても椎間板への負荷が大幅に軽減されるために腰痛だけで済んでいる状態だと判断いたしました。ただし、いつ坐骨神経痛が出現してもおかしくない状態であるので、椎間板修復治療をお勧めしました。
院長の一言
4年ほど前に地元のプロ野球の選手を診察させていただいた時も、MRI画像と比較して症状がすごく軽かったことを思い出しました。アスリートの方をうらやましく思います。
本日は東京院で診察をさせていただきましたが、2018年に治療をさせていただいた患者様が来院されました。患者様より「ぜんぜん変わらないねー若いよ」とお言葉をいただき、うれしかったです。ありがとうございました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。