患者様の情報
80代 女性
疾患・症状
腰椎すべり症による下肢のしびれにより、歩行も困難な状態でした。令和4年4月に大阪院を受診され、ディスクシール治療を行っております。本日は、東京院が開設されたことをお知りになられ、検診目的で受診されています。
疼痛スケール
治療当日 | 現在 | |
---|---|---|
腰の痛み | 7 | 2 |
下肢の痛み | 6 | 1 |
しびれ | 10 | 2 |
臀部の痛み | 3 | 0 |
(患者様に、痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
画像検査
治療前後のMRI写真です。向かって右側の写真が治療前(令和4年4月)、左側の写真が本日の写真です。治療前と治療後ですべり症と脊柱管狭窄症に関しては、画像上の変化はほとんどありません。
診察
下肢の筋力テスト(MMT)は正常であり、左右差もありませんでした。歩行も連続20分以上の歩行ができるまで改善しておりました。画像の変化がないことに関しては、北米でも多数報告されており、椎間板機能の改善はMRI画像では描出されないためだとされています。
まとめ
治療後2年3ヵ月経過しておりますが、日常生活も問題なく行えるようになっており、追加の治療も必要がない状態であると判断いたしました。
院長の一言
本日は東京院に出張にきております。大阪本院では、石田副院長が今日だけで8件の治療を行ってくれています。忙しい日々を送っております。最近、分身の術があればいいのにと思います。
さて、一昨日の水曜日には石田副院長とゴルフに行ってきました。
枚方国際ゴルフカントリーにて楽しんでおりましたが、私の腰は状態が良くスコアが89まで伸びました。また、石田副院長もDRT(椎間板再生治療)を受けてから約6ヵ月経過しておりますが、坐骨神経痛が再発することもなく腰は順調でしたが、スコアは100を超えておりました。笑
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。