患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
3年前より腰痛を自覚されていましたが、今年3月に引っ越し作業で無理をなされ、腰痛が悪化したために当院を受診されています。
検査
腰のMRI検査です。第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板がわずかに膨隆しており、椎間板ヘルニアと診断いたしました。椎間板の厚みは保たれております。
治療
PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)
足の神経症状は無く、椎間板の厚みが保たれており、椎間板造影検査でも椎間板の圧力上昇が示唆されたため、PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を行いました。
鎮静剤は希望されませんでしたので、局所麻酔薬のみで治療を開始しております。
治療用の管を挿入し、造影検査を行っているところです。予測通り椎間板の損傷は認めず、椎間板内圧の上昇が認められました。
椎間板の中に半導体レーザーを照射しているところです。椎間板の中には神経が存在しないため、患者様が痛みを自覚されることはありません。
半導体レーザーの照射をテストしているところです。この様にレーザーは照射されます。治療時間は12分でした。
院長の一言
本日は、石田副院長が東京院に出張していましたので、かなり忙しい1日となりました。昼休憩も取れませんでしたので、少し体が小さくなったのではないかと思われます。笑
さて、昨日の阪神タイガースは、9回裏にサヨナラでDeNAに勝利しております。最高でした。
治療法
PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)
治療期間
日帰り
治療費用
308,000円~473,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。