患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
10代の頃から建築関係のお仕事をされておられましたが、30代から腰痛が出現し、50代で坐骨神経痛を自覚されるようになられました。北米で行われているディスクシール治療を希望され、連絡をされたところ、日本でも治療が可能である事をお知りになり、来日されています。
検査
腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨の間にある椎間板に変形を認め、椎間板ヘルニアと診断致します。また神経の通り道も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断いたしました。
治療
DRT(椎間板再生治療)
ディスクシール治療も可能ですが、長期的な治療成績はDRTの方が勝っているため、DRTを希望されました。
採血を行ったあとに、治療台の上にうつ伏せになって頂きます。その後、鎮静剤を投与し寝ていただきました。
治療用の管を椎間板まで挿入しております。腰椎の変形が強い為に、管の挿入角度が変則的になっております。
DRT(椎間板再生治療)を行いました。治療時間は23分でした。治療後は45分ほど安静にしていただき、ホテルに帰られました。
院長の一言
我々のクリニックでは、6年間で腰痛治療件数が5,500件を超えております。北米の病院に治療件数を確認しましたが、単一施設では、当院の治療件数が世界一であることは確認済みです。また、通訳がニュージーランドから来日された理由をお伺っており、治療経験が豊富である事と治療費が安い事(北米では1万7,000ドル、日本では1万ドル)だとおっしゃったそうです。
2018年に新大阪で開業し、今月で7年目に突入し、私も47歳になりました。医師の育成を担う時間が増えてまいりましたが、80歳までは現役で頑張ろうと思っています。(笑)
先週、私の腰のMRI検査を予定しておりましたが、東京出張もあり、延期しておりました。明日21日にMRI検査を予定です。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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