患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
患者様の状態
30代の頃より、運動後の臀部痛を自覚されていました。2年ほど前より車の運転やデスクワークをなされると、右の臀部からふくらはぎにかけての鈍痛とシビレが出現するようになり、当院で治療を受けられた同僚の方のご紹介で本日受診されています。
検査
腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎の椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと診断致します。坐骨神経痛の原因と考えられました。
治療
DRT(椎間板再生治療)
椎間板造影検査を行ったところ、椎間板の損傷部位が判明しましたので、DRT(椎間板再生治療)を施行させて頂きました。
シンガポールでは、英語が標準語と同様に使用されており、英語でのやり取りとなりました。
痛みのない治療を希望されるのは万国共通であり、今回も鎮静剤を使用して治療を行っております。
DRT(椎間板再生治療)を行っております。治療時間は23分でした。
院長の一言
本日は、5年前に治療をしたシンガポール人の患者様からのご紹介であり、気合を入れて治療をさせて頂きました。先週末は東京院での診療でしたが、今週は大阪院で診療ですから気兼ねなく関西弁を使えております。
さて、昨日の阪神タイガースは渡邉選手の満塁ホームランで、ソフトバンクに勝利しております。私はアルコールに弱いのですが、調子に乗って夕方からビールを飲んでしまい、18時以降の記憶があいまいになってしまいました。アルコールには気を付けたいと思います。飲んでも飲まれるなですね。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。