患者様の情報
40代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は、2023年3月に椎間板ヘルニアに対して、他院で日帰り治療を受けられた方です。坐骨神経痛は、改善が無いまま1年以上が経過し、今年5月に東京院を受診されました。他院での治療と異なり、当院では椎間板の精密検査を行った後に治療を行う事をご説明し、本日治療目的で大阪院を受診されました。
検査
腰のMRI検査です。椎間板の容量が減少しており、腰のクッション機能の低下が疑われます。2023年3月には、椎間板内を溶かす治療をされた様です。
治療
DRT(椎間板再生治療)
椎間板内の状態を調べる為に、NST針を椎間板に挿入しております。
他院で治療された椎間板も検査します。
椎間板内を調べているところですが、椎間板の損傷(ひび割れ)が見られます。この様な状態に、椎間板内を溶かす治療を行う事は損傷を増悪させてしまう可能性が高いと思われます。
椎間板内のひび割れた部分を治療致しました。治療時間は23分でした。
院長の一言
椎間板の状態によって治療法は異なります。MRI検査では椎間板内の状態は分かりませんので、椎間板内に管を挿入して検査を行う必要があると考えます。椎間板治療や日帰り腰痛治療を検討されている方がおられましたら、治療を受けられる前にしっかりと椎間板検査を行っているのか確認されることをお勧めいたします。
話は変わりますが、6月12日は我らが阪神タイガースの勝利を祈り勝つカレーを食べようと思っていたのが、直前で誘惑に負け、ナンカレーを食べてしまい、オリックスに2連敗してしまいました。僕の責任です。
申し訳ございません。なんとか、本日は一矢報いてほしいところです。頑張れ、タイガース。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。