患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

奈良県で農業を営まれておられましたが、3月頃より坐骨神経痛が出現するようになり、自宅での家事もままならない状態となられました。田植え等の仕事もされておられ、畑仕事が生きがいであられることから、当院での治療を希望されました。


検査

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第5腰椎の間にある椎間板が変形しており、神経の通り道である脊柱管も狭くなっています。脊柱管狭窄症と診断致します。


治療

DRT(椎間板再生治療)

椎間板に対して治療を行い、神経周囲の炎症を改善させる目的で治療を行いました。

治療風景①

治療前に腰の状態を確認しています。骨の変形は強くありませんので、NST針を使用しております。

治療風景②

局所麻酔を行っております。

椎間板を検査しているところです。動画では椎間板の損傷部分が黒く映っています。治療時間は21分でした。


院長の一言

昨日は阪神戦がないので、読書にふけっておりました。今村翔吾先生の「海を破る者」という本ですが、人と人がなぜ争うのか?について、歴史の流れから、性善説を基に独自の視点で書されている本です。本を読むと、自身の考えとの相違点や共感できる部分が、はっきりとわかるので、視野が広がります。医療も同じで、様々な先生の意見を知る事で、視野が広がり、最終的に、患者様に有益な治療法が還元できるのではないかと思います。日々勉強です。

さて、本日は阪神タイガースとオリックスの試合が控えておりますので、早く帰宅したいと思います。笑


治療法

DRT法(椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,210,000円~1,540,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。