私(野中腰痛クリニック院長 野中康行)は、以前よりブログで腰痛治療を受ける事を告知しておりましたが、昨日、石田副院長にDRT(椎間板再生治療)を行ってもらいましたので、ご報告いたします。
疾患・症状
検査
治療前のMRI検査です。第3腰椎と第4腰椎の間の椎間板が損傷し、ヘルニアになっております。それ以外にも、第4腰椎から第1仙骨まで椎間板の容量が減少している状態です。長年スキーとゴルフを楽しんできたことが原因で、運動後に左足に坐骨神経痛が出現する状態です。
治療
DRT(椎間板再生治療)
鎮静剤を使用するつもりでしたが、治療直前に、石田副院長より「患者さんの気持ちを知るには、鎮静剤は使用しない方がいいでしょう」と指摘を受け、鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を行いました。治療中の痛みは「ワクチン接種と同程度」でした。
私の椎間板を検査しているところですが、想定していたよりも損傷がありました。黒く映っている部分が損傷部分です。
3箇所すべての椎間板に損傷があり、すべてにDRT(椎間板再生治療)を行っています。
左側の写真が治療前の状態、右側の写真が治療後の状態です。治療後の方で椎間板の容量増加が見られます。治療時間は21分で1時間後には帰宅しました。
院長の一言
私の治療に関しては、一部始終を動画で撮影しております。編集には2週間ほど要しますが、腰痛治療が簡単に理解できるような動画ができると思います。本日は外来診察から治療までフル活動しておりますが、腰痛も出現しておらず、調子が良い一日でした。阪神タイガースが2連敗しているのは心配ですが……。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。