患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
18歳から引っ越し業に始まり、建築関係のお仕事をこなされていました。腰痛は20代後半から自覚されていましたが、30歳を超えると坐骨神経痛が出現するようになられていました。整体などで様子を見られていましたが、1年前より歩く事も出来ないほどの坐骨神経痛が出現するようになり、2ヵ月前より休職を余儀なくされています。
検査
腰のMRI検査ですが、第1腰椎から第1仙骨まで幅広く椎間板が変形しております。椎間板ヘルニアと診断致します。長年にわたり腰に負担をかけ続けていた事が原因だと思われます。
治療
DRT法(椎間板再生治療)
石田副院長が担当し、椎間板と神経障害を改善させるためにDRT(椎間板再生治療)を行いました。
鎮静剤を使用する場合は、写真の様に患者様の状態を常に確認しております。麻酔事故が生じる可能性はほとんどありませんが、常に万一の場合に備えております。
治療用の管としてはNST針(椎間板治療用の専用針)を使用しておりますが、骨の変形があることから、管の挿入に20分近くかかりました。(通常は10分以内)
今回は損傷部分が明らかであるため、椎間板造影検査は施行せずに、DRT(椎間板再生治療)を行いました。
院長の一言
私も5月8日にDRT(椎間板再生治療)を受けましたが、かなり腰の調子は良く、庭仕事をしても坐骨神経痛の出現もありませんし、明後日(5月29日)にはゴルフを予定しております。
昨日は、甲子園球場に出向いておりました。
残念ながら逆転負けでしたが、甲子園は満員で、熱気と活気にあふれており楽しませて頂きました。
野球よありがとう。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。