患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
ジャカルタ在住の70代女性の患者様です。数年前から、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛を自覚されておられました。本日は、ご友人のご紹介を受けられ、ご家族と共に来日されています。
検査
腰のMRI検査です。第3腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が変形しており椎間板ヘルニアと診断致します。椎間板の容量も減少しています。
治療
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板を検査したところ、損傷部分が認められましたのでディスクシール治療を行っております。
治療前に患者様の腰の状態を確認しているところです。
鎮静剤の投与後、20秒ほどで寝られました。この写真は、背中に局所麻酔を行っているところになります。
椎間板を検査しているところです。損傷部分が映し出されており、すぐに治療を行いました。治療時間は21分でした。
院長の一言
今月は海外患者様が多く、異国感を味わえた月となりました。私も家族と共に海外旅行にでも行きたいのですがコロナ禍より贅沢は禁止しており、休みの日は自宅の庭掃除か近所の公園での散歩が中心になっております。ただし、甲子園で試合があるときはチケットを握りしめて応援にいっております。また、海外からお越しになられる患者様とお話をしていると一様にすべての商品が安いと言われます。もちろん当院の治療費も格安だと言われ、治療に大変満足して頂けるのですが少し複雑な気持ちになってしまいます。なにか、悲しくなるという感じでしょうか。日本全体が上向きになってほしいと思います。
さて、昨日の阪神タイガースは、あえてジャイアンツにノーヒットノーランを達成させてあげたわけですが、もうサービスタイムは終了です。私も日曜日は甲子園に行く予定です。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。