患者様の情報

30代 男性

疾患・症状


患者様の状態

椎間板ヘルニアがあり3年前に外科的手術を受けられましたが、両足の神経痛が続くために当院を受診されています。外科的手術後でも坐骨神経痛が改善しない事はよく報告されており、繊維輪損傷が持続する為に、神経症状が持続してしまう事が原因として考えられます。また、神経周囲での炎症が持続している可能性もあります。


検査

MRI

腰のMRI検査です。第4腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が変形し、つぶれています。椎間板ヘルニアと診断致します。


治療

DRT(椎間板再生治療)

治療風景①

Annulogram検査で損傷部分が特定されましたが、神経障害の可能性もので、DRT(椎間板再生治療)を行いました。

治療風景②

最近は鎮静剤を希望される患者様が増えておりますが、治療の様子を確認されたいとの希望がありましたので、本日は局所麻酔のみで治療を行っております。

治療風景③

患者様にモニター画面を見ていただきながら、治療説明を行っております。どこに病変部分があるか見ていただきました。

損傷部分を確認しつつDRT(椎間板再生治療)を行いました。またDRT(椎間板再生治療)では、Annulogram検査を行わなくても治療は可能ですが、患者様に分かりやすくご説明する為に検査を行っております。治療時間は23分でした。


院長の一言

5月8日に私自身もDRT(椎間板再生治療)を受けましたが、本日、治療動画が完成しましたので、ご興味があればご覧ください。

治療後2週間ほど経過しておりますが、子供とキャッチボールをしても坐骨神経痛が出現する事も無く、経過良好です。5月28日にはゴルフを予定しており、どれだけ坐骨神経痛が改善しているか楽しみです。

さて、本日から我らが阪神タイガースは、2位広島カープとの3連戦に臨むわけです。今日も早く帰宅して、広島焼きを食べながら、六甲おろしを聞きたいと思います。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,210,000円~1,540,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。