患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
患者様の状態
約2年前にモンゴル人医師に対してディスクシール治療を行っておりましたが、今回はご自身の患者様をご紹介してくださいました。患者様は、左坐骨神経領域の神経障害を自覚されています。
検査
腰のMRI検査では第2腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと診断致します。同時に、足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断致しました。
治療
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
石田副院長が、Annulogram検査とディスクシール治療を行っております。
患者様はモンゴル語しかお話になれないため、通訳(英語⇔モンゴル語)の方に付き添っていただき、治療を開始いたしました。
患者様は、通訳のおかげで落ち着いて治療を受けられています。
Annulogram検査の様子です。椎間板の損傷部分が明確に映っており、ディスクシール治療を行う事ができました。治療時間は18分でした。
院長の一言
モンゴルと日本には、直行便があり5時間ほどで往来できるそうです。無理をすれば、治療後も日帰りで帰れそうです。また、海外から治療を受けに来られた患者様の半数以上が、日本旅行を楽しまれてから帰国されているようです。腰に対するPRP治療や幹細胞治療は海外でも多数実施されていますが、再発率が高く、治療成績が悪いため、ディスクシール治療を希望される患者様からのお問い合わせは多いです。ディスクシール治療は、北米の医療機関と日本では当院だけであるため、来日される患者様が絶えません。特にコロナが収束してから、治療件数も増えました。
さて、昨日の阪神タイガースは、息子がユニフォームを着て応援してくれたこともあり、見事DeNAに勝利致しました。勝利を祝い、夜は焼肉を食べさせていただき、本日は元気いっぱいです。明日からの連戦も楽しみにしております。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。