患者様の情報

30代 女性

疾患・症状


患者様の状態

元々、椎間板ヘルニアがあり、数ヶ月前に内視鏡による手術を行われています。手術後1ヵ月ほどで坐骨神経痛が再発したため、主治医と相談され、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を検討されていましたが、北米に行くよりも日本が近いため、治療目的で来日されています。


検査

MRI

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと診断致します。第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板も同様です。


治療

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

Annulogram検査を行ったところ、損傷部分が見つかりましたので、ディスクシール治療を行っております。

治療風景①

無痛治療を希望されることは万国共通です。鎮静剤を使用しながら治療を行っております。鎮静剤の欠点は「治療された実感がない」ことです。

治療風景②

スムーズに治療を行っております。

Annulogram検査の様子です。損傷部分を記録しております。

治療風景③

治療時間は14分でした。明日から日本国内を旅行される予定だそうです。


院長の一言

私が石田副院長からDRT(椎間板再生治療)を行ってもらい、4日目になります。腰の調子は良いのは当たり前ですが、大きな利点に気づきました。それは、外来で患者様に治療内容を説明する際にも、自分自身が経験している事ですから非常に具体的に分かりやすく説明できるようになったことです。また患者様に治療の跡をお見せする事で、傷跡がほとんど残らない事も診察の中で証明する事ができるようにもなりました。

さて、昨日、我らが阪神タイガースはDeNAに勝利し首位を堅持しております。このままよろしくお願いします。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。