患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

患者様は医療従事者であり、腰に負担のかかる業務をなされておられました。今年2月に腰痛と下肢のしびれが出現するようになり、お仕事も休職せざる得ない状態となられました。北米(アメリカ)でも保存的な治療を受けられていましたが、症状が持続している事と、私のブログを見られて興味を持っていただいていたことから来日されています。

アメリカ(コロラド州)

検査

MRI

腰のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板が変形しております。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致します。


治療

DST法(ディスクシール治療)

北米(アメリカ)でも行われている椎間板検査(Annulogram)を行ったところ、椎間板に損傷部分が確認されましたので、DST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

検査と治療の様子を見たいと希望されたので、鎮静剤は使用せずに局所麻酔のみで治療を開始いたしました。

治療風景②

骨の変形は少なく、大きな問題もなく、3分程で椎間板まで治療用の管を挿入する事ができました。

治療風景③

患者様に検査や治療の様子を見ていただくために、モニター画面を患者様の目の前に移動させています。

Annulogram検査の結果、椎間板の傷が黒く映し出されています。この部分にDST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は15分でした。患者様は、今後韓国にご旅行に行かれるとの事でした。


院長の一言

北米(アメリカ)では多数の医師がDST法(ディスクシール治療)を行っておりますが、医師一人当たりの治療件数は年間100件以下がほとんどです。反対に、日本国内では我々のクリニックだけが、ライセンスを所得しており、総治療件数は5,000件を超え、年間1,000件以上の治療実績を維持しております。治療成績は治療技術(経験数)に比例しますので、日本国内の治療成績が、北米(アメリカ)よりも数パーセント勝っている理由だと思います。また、本日は慶応大学病院の富岡先生に研修指導をさせて頂きました。

さて、昨日、我らが阪神タイガースは見事に逆転勝利を飾りました。最高の夜となりました。本日も期待大です。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。