患者様の情報

野中康行 47歳男性 野中腰痛クリニック大阪院院長

疾患・症状


患者様の状態

腰痛クリニックの院長をしているかたわら、長年にわたりスキーやゴルフ等を趣味としており、2年ほど前より軽い腰痛を自覚する様になっていました。昨年は数日間、腰痛発作が出現するも様子を見ておりましたが、今年1月にスキーをした後から、右臀部あたりに坐骨神経痛を自覚する様になりました。椎間板ヘルニアと自己診断し、MRI検査を行っております。


検査

MRI

第3腰椎と第4腰椎の間の椎間板変形が目立ちます。椎間板ヘルニアです。第3腰椎から第1仙骨の椎間板も相当な損傷が疑われます。椎間板の容量は減少傾向ですが、30%以上は保たれている状態です。腰痛クリニックの院長として情けなく思います。


治療

DRT法(椎間板再生治療)

椎間板容量の減少がみられることから、PLDD(経皮的椎間板減圧術)やPIDT(ディスコゲル治療)などの治療法は適応がないと判断しました。治療法としては、DRT(椎間板再生治療)かディスクシール治療(Discseel® Procedure)のどちらかになりますが、、、

  1. 椎間板容量が比較的保たれていること
  2. DRT(椎間板再生治療)の成績がかなり良いこと
  3. 石田副院長も、昨年にDRT(椎間板再生治療)を受けており、すごく調子が良く、ゴルフ三昧であること

以上のことから、5月8日にDRT(椎間板再生治療)を受ける事に致しました。

診察時に患者様にもよくお話するのですが、私は採血をするのは好きなくせに、自分が採血されるのは苦手で痛みに弱い人間です。恥ずかしながら、5月8日は鎮静剤を使用して無痛治療を行いたいと思っています。


院長の一言

5月15日(水)にテレビ取材が入ることが決定しました。最先端治療の特集番組で、当院だけで30分間の枠を組まれるようです。私もしっかりと散髪をして撮影に臨みたいと思います。

さて、撮影よりも我らの阪神タイガースが気になってしかたがありません。本日は18:00より甲子園球場で、ヤクルトスワローズとの熱戦が予定されております。私も帰りにコンビニでヤクルトを買って飲み干してやるつもりです。笑


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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