患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様情報
患者様は、妻の父(67歳)です。走ることが好きでマラソンの大会などに参加されていましたが、コロナ禍で運動量が低下した令和4年頃より腰痛が出現するようになっていました。リハビリなどをされていましたが、改善がないために令和5年1月に私がディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。身内でしたのでかなり緊張したことを覚えています。
治療記録です。4箇所に治療を行っています。
疼痛スケール
治療当日 | 現在 | |
---|---|---|
腰の痛み | 10 | 0 |
下肢の痛み | 0 | 0 |
しびれ | 0 | 0 |
臀部の痛み | 0 | 0 |
(患者様に、痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
画像検査
治療前のMRI
治療前のMRI検査です。4箇所の椎間板が変形し、潰れています。
治療後のMRI
治療後のMRI検査です。特にL4/5の椎間板変性の改善が見られています。
今後について
まだまだ走られるそうですが、腰のクッションである椎間板は消耗品でもありますので、程々に運動を楽しむ様にお伝えしました。万一、腰痛が再発するようであれば、追加での治療も可能であるとご説明したところ安心されていました。
院長の一言
本音を申しますと、同業者(医師)や身内、ご紹介いただいた患者様に対する治療は緊張致します。私に限らず、全ての医師が同じだと思います。今月末にも親戚の方が来院されますので、良くなっていただけるように最善を尽くしたいと思います。
さて、昨日の阪神タイガースは、、、巨人に勝利しました!!
実は甲子園球場まで出向いており、うれしさ2倍でした。今日は行けませんので、岡田監督にお任せしようと思います。笑
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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