患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

長年、腰痛・坐骨神経痛に悩まれており、両股関節、両膝関節は人工関節置換術を受けられるも、腰椎の外科的治療は避けたいとの御希望で来院されました。


診察と検査結果

MRI

MRIでは椎間板の高度変性を伴い、脊柱管狭窄症を認めております。


施術内容

DRT(椎間板再生治療)

治療風景①

外科的治療としては脊椎固定術が適応となりますが、まだお仕事を現役でされていらっしゃるので入院期間が長くなることや手術のリスクや隣接椎間障害などの長期的なデメリットを心配されておりました。この患者様のような物理的な狭窄は外科的手術ではないと改善いたしませんが、当院の治療のように物理的な狭窄は改善無くとも炎症をコントロールしつつ椎間板の再生・修復を図っていくことで症状は十分に改善する可能性があります。
患者様に椎間板の特性や腰痛や坐骨神経痛のような症状を認めるメカニズムを図などを交えて説明し、治療の選択肢を複数ご説明致しましたところ、DRT(椎間板再生治療)による椎間板の治療をご希望されました。

治療風景②

椎間板に穿刺針を挿入しております。

治療風景③

今回は患者様のご希望もあり、鎮静剤は使用せず局所麻酔のみで治療を行い、患者様とモニターを供覧しながら椎間板の損傷部位の解説を行い、治療の様子を説明しているところです。

椎間板のボリュームは少なくなっており、高度の損傷を認めておりました。検査に続いてDRTによる治療を行いました。治療時間は15分で治療薬の準備などを含めますと手術室から退出されるまでに30分程要しました。


副院長の一言

本日は治療日でしたので7人の患者様の治療を行いましたが、そのうち3人は東京院で診察をさせていただいた患者様でした。大阪に本院がありますため、今までは関西の患者様が半分以上を占めておりましたが、東京院が開院いたしましたことで今後は当院の治療を更に日本全国の患者様に知っていただき、少しでも多くのお困りの患者様にお届けできるようになることを使命とし精進してまいりたいと思います。現在は野中院長と私とで隔週で週末の東京院の診察を担当しておりますので、来週は東京院で皆様をお待ちしております。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事・NLC野中腰痛クリニック副院長:石田貴樹

医療法人蒼優会 理事
NLC野中腰痛クリニック 副医院長石田 貴樹

2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:NLC野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・NLC野中腰痛クリニック副院長就任


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