患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
競技ゴルフをされておられる方です。腰痛や坐骨神経痛などの症状もありませんでしたが、将来にむけてゴルフを続ける為に2023年1月に当院を受診され、予防的にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行った患者様です。3月に治療後の経過を知りたいと受診されました。
治療記録
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
当時の治療動画です。2箇所の椎間板に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
治療経過
治療前
治療直前のMRI画像です。第4腰椎と第5腰椎、そして第1仙骨の間にある椎間板に変形を認めます。
治療後
治療後のMRI画像です。2箇所の治療箇所で椎間板変性の改善を認めています。
まとめ
患者様が腰痛や坐骨神経痛が無いにも関わらず治療を行ったのは、将来的に何の懸念や心配もせずに競技ゴルフを継続する事が目的であり、画像検査結果には大変満足して頂きました。本邦では予防的治療はあまり多くはありませんが、北米では推奨されております。
院長の一言
3月11日は休診日とさせて頂いており、石田先生と共に北海道に来ております。私はスキー、石田先生はスノーボードを趣味としており、ガイドを付けて狩振岳でバックカントリースキーをしました。石田先生自身が、昨年DRT(椎間板再生治療)を受けられおり、快気祝いになっています。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。